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木構造を読み解く

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現在取り組んでいるプロジェクトにて、

既存の木造住宅、特に瓦屋根の下屋(げや)を持つ2階建ての構造要素を深く読み込む作業を進めています.


手元に残された建設当時の貴重な資料を睨みながら、木造軸組の壁柱位置や床伏せ・小屋掛けの情報をひとつひとつ丹念に読み解いていきます. これが、改修後の空間構成を成立させ、同時に更なる耐震性を確保するための補強設計の出発点となります.

柱の位置と、その上に掛けられた小屋梁・胴差の上下関係は、構造の要です. これらを慎重かつ丁寧に紐解くことで、撤去可能な要素、あるいは手を加えることでより改善できる重要な箇所を探りだします.

新しいものをゼロから造り出すという行為も、設計者として大きな魅力があります.

しかし、私はむしろ、いま在るものを最大限に尊重し、往時の設計思想を深く理解することに、より創造的な思考の愉しみを感じます.

既存の構造に新たな息吹をもたらす改修設計こそ、設計者としての知的好奇心を刺激する、奥深い作業だと改めて感じています.


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